
レシーバーには、ピストルを構える人?をデザインしたマークと、PARDINIのロゴ。但し、赤い色は
後から私が入れたもので、最初は黒でした。スタンダードピストル等では、最初から赤い文字のも
ある様です。銃身のバランス・ウエイトは、両サイドを4mm削り落としてあります。そして、その分の
重さの鉛の板を、ボルト・ハンドル下(マガジン上)に貼り付けてあります。写真で分かるでしょうか?
勿論、左右に貼ってあります。これはつまり、重心を後ろに移動させた訳です。オリジナルのバレル
ウエイトは、私には、かなりフロント・へヴィに感じました。案の定、後の改良モデルは、写真の様に
重心が後方に移されました(もっと格好良くだが)。やはり私と同じに感じる人が多かったのでしょう。
バレル・ウエイトの他に、トリガー・リーチや延長リア・サイトを短縮してある点が、オリジナルと異なり
ます。グリップに貼られたステッカーは、試合時のインスペクション済みを意味します。つまり、試合の
前に、銃器やイクイップメントがルール違反でないかチェックする訳です。合格すると、この様なシー
ルが貼られます。
追記
日本の選手から質問され、言い忘れに気が付いたのですが、写真のパルディーニはアメリカ向けに
正規輸入された物なので、後付けのマニュアル・セフティが付きます。分かり難いのですが、写真の
トリガー上方、横に長い板が右側のネジ1本で固定されています。分かりますか?これが安全装置
です。前方を持ち上げるとONになります。競技銃には不要なのですが、これが無いと正規に輸入
できません。恐らく、アメリカだけの決まりだと思います。
この銃のセーフティなんて触った事も無かったので、存在すらすっかり忘れていました!(マジで)

右サイド
グリップはオリジナルの部分は付け根だけで、ほとんどエポキシと「おが屑」(木材を鋸引きした時に出る
木屑)を混ぜた物で自作します(参考FAQライフル22)。私が自衛隊体育学校に居た時は、基本的に
銃は官用品で自前ではないので(一流選手になると、私物が持てる)オリジナルは一切改造することが
出来ず、選手は皆100%自作してました。
写真のグリップには所々、鉄棒の補強が入っています。一部、雑にマスキングテープが貼ってありますが
これは、手にあたる部分の調子をみるためです。「これで良し!」となれば、本格的にパテを盛る訳です。
手の甲に巻きつく部分(ブリッジとか、ピラーとか言う)は、人によって好き嫌いがあり、上下を完全に
繋げない選手もいます。ちなみに蒲池教官は大嫌いで、私がブリッジを付けると顔をしかめていたのを
いまだに覚えています(笑)。確かにあまり手の甲を締め付けると、繊細なトリガー・プルに影響します。


これがGP−Sの「シューマン・モデル」たる証、チャンバー式コンペンセイターです!カッコイイ〜!
・・・が、それだけです。
騙されました・・・残念ながら虚仮威しです!何の意味もありません・・・掃除が大変なだけですね。
何たって、ガスがここに到達する前に、バレル中間のポート・スタビライザー(ボルト・ハンドル付近、
上面に見える4つの穴))で、殆どの高圧ガスを排出してしまいます。ですからコンプのバッフルには
オナラ程度のガスしか当たってない筈です。試しに、4つのエキゾースト・ポート(写真下の2つ含め)
に、マスキングテープを張って(塞いで)撃ってみたら、剥がれもしませんでした・・・
これは他人から聞いた、あくまでも噂話ですが、RFP世界記録保持者、ラルフ・シューマン(独)本人
が使用する、オリジナルのシューマン・モデルには、発射ガスを利用したアブソーバーや、自家製の
エレクトリックトリガーが組み込まれ、市販品(写真)とは全く違う・・・との話。う〜ん・・・マジ?
余談
旧西ドイツのラルフ・シューマン選手は、幾多の五輪で金メダルを手にしたRFPの世界王者ですが
ドイツ人のくせに?イタリア製パルディーニ(自家製カスタム)を駆使し、更には弾薬までイタリア製
フィオッキを愛用した為、ドイツ本国からクレームが出たとか・・・。 写真のパルディーニGP‐Sは、
彼のシューマン・モデル(自家製)を元に、パルディーニ社が商品化した物です。
・・・ハッキリ言って肝心な部分は商品化されていません。まあ、チャンピオンにしてみれば、自分の
銃は秘密兵器な訳ですから、公にしないのが当然ですけどね・・・・