レシーバー&ボルト後部

上はコッキングがレスト状態、下はコック状態。ハーフ・コックはありません。

フックの付いたコッキング・ピースや、真横に長く伸びたボルトハンドル、白磨きのボルトetc・・・。そう言えば
繭形(楕円)のボルト・ハンドル先端は三八式からで、三十年式は普通の球形ですね(写真は見切れてるが
他のを参考にしてw)。

ボルトの形状は、やはり旧型感は否めません。特にコッキング・ピースあたりは、試行錯誤の段階と言った
感じのデザイン。この辺はやはりマウザーが優れていますね・・・・しかも、この三十年式にはセーフティが
ありません。ロシアのモシン・ナガンM1891もそうですが、独立した安全装置は無く、コッキング・ピースを
引っ張り横に捻って前進不可にするだけの物。ファイアリング・ピンを固定するので、ある意味確実ですが、
何かに当たって撃発位置に戻ってしまう可能性があります。ほんの少しノッチを切って、クリックするように
すれば良かったのに。

それと、この銃には独立したボルト・シュラウドもありません。ボルト最後部にコッキング・ピースがそのまま
付く様な格好です。「ケースが破れた時など、危険ではないか?」と思ったのですが、ボルト内部にピッタリ
とした絞り部分が設けられているので、高圧ガスが後ろに吹き抜ける心配は少ないかな?しかし、ファイア
リング・ピンがピッタリとボルトの内径にフィットして、ピストンとシリンダーの様な関係になっていますので、
圧力でコッキング・ピースが飛び出す可能性はあります。実際にそんな事故があったかは分かりませんが、
三八式では完全に覆うタイプのシュラウド(安全装置兼)が装備される様になります。







チャルカ・マーク

このタービンみたいな小さなマークは、サイミーズ(シャム/現在のタイ国)に輸出する際の
見本品に打たれた刻印です。2ページ目の記述で「ストックはリフィニッシュだった」と書き
ましたが、或いは見本品なので艶有りにしたのかも知れませんね(そう言う事にして!w)。
ストックの仕上げはともかく、チャルカ入りは滅多に無い珍品ですよ。







レシーバー前部

レシーバー刻印ですが、三十年式、三十五年式、共に「年と十」が入ります。三八式、四四式などは
「年と十」が省かれました。三十年式は字体も直線的で打ち込みが浅いですね。そして、変わる事が
無いのがレシーバー上方に開いた、2つのガス抜き穴。これは何と一三年式(村田銃)からの伝統!
伝統かどうかは「?」ですが、国産の軍用小銃1号から三八式まで続いた訳です。残念ながら九九
式では上部1個になってしまいました。(残念とは言っても、別に性能には変わりなく、九九式が悪い
わけではないが・・・・)

そしてボルト上部やや斜めにも、ガス抜き穴が設けられています(また写真が見切れています・・・
コチラ参考)。三八式以降はボルト下方に改められました。上方に開いているとゴミが入り易いです
からね。これらのガス抜き穴は、通常の射撃では働かず、ケースが破れて発射圧が後方に吹き
抜けた時などの「非常用の圧力逃がし穴」です。

リア・サイトは三八式の中期頃まで、写真の様なVノッチ式のオープン・サイトでした。どちらが良い
かは一長一短で、マウザーはノッチで、No.4などはピープです。しかし銃の中程に位置するリア・
サイトは、オープンが一般的です。三八式の中間に位置するピープ・サイトは珍しい存在です。逆に
銃の後方に位置する、目の近くにあるリア・サイト(米軍M1とか)は全てピープ・サイトとなります。







初期型リアサイト

2000mまでの目盛があります。1番上のノッチが2000mです。意地でも2千なんだ!って感じ・・・
これは初期型三十年式のサイトで、後期型は頂上のノッチが省かれます。

三八式はエスカレートして(笑)2400です!まあ、これらは「そこに命中させる」と言った意味では
無く、その付近に着弾させるのが目的なんですけどね。1500mくらいなら十分有効だと思います。







目次      3