
M1ガーランドの象徴と言っても過言ではない8発クリップ。
「慣れない新兵は装填時に親指を挟む」「撃ち尽くした時に排出されるクリップの金属音で敵に
弾切れを悟られてしまう」等、有名な語り草も生まれました。但し、それらはあくまで事実を元に
した 『お話し』 であって、少々大袈裟に脚色されています。欠点と言うまでには及びません。
単なる注意事項です。
しかし!そんな話しの陰に隠れてしまっている本当の欠点は「途中装填が簡単に出来ない」
と言う点だと思います。例えば、8発の内、4発を撃って一段落したとします。残弾は4発です。
そこで、次の新たな状況(戦闘)に備えて、8発にフル装填しようとすると、残弾4発を一旦
排出しなければなりません。 ボックスマガジンならば『弾倉交換』で済みますが、クリップだと
排出された途端、クリップと弾薬がほぐれて、勢い良くバラバラに飛び出してしまいます。
つまり、クリップは8発組みで初めてピッタリとホールドされる訳で、1発でも抜けると、銃から
出した途端、バラバラになってしまうのです。これは平時に、射撃場で射撃するレベルですら
イライラします。 強いて言えば、オペレーティング・ハンドルを右手でホールド・オープンし、
左手で1発ずつ押し込む事も不可能ではありませんが・・・・しかし、この方法をもってしても
私が実験した時は何故か7発までしか入らず、8発目は硬くてムリでした。更に、この銃には
外部から操作出来るボルト・ストップはありませんので、装填中ずっと右手でハンドルを押さえ
ていなければなりません。不可能ではありませんが、実用上は出来ないに等しいと思います。
そして、状況によっては、更に困るであろう点が、クリップ無しでは装填不可能と言う事!
M1ライフル用の30-06弾は、必ずクリップに纏まって補給されてはいました・・・が、しかし
もし補給が途絶えた時など、機関銃やBARから分けてもらう様な事は出来ない訳です。
そこら辺に落ちてるクリップを拾い集めてる最中に撃ち殺されたんじゃあ、死にきれません。
・・・とは言え、当時はクリップによる装填は歩兵銃の常識でしたから、この様に設計せざるを
得なかったのだと思います。 欠点と言っても、致命的な事ではありませんし、それよりも
クリップを採用したが為に、銃に内蔵した弾薬のエレベーションシステムや、最終弾発射後の
ホールドオープン、そしてそれに伴うクリップの排出処理システム・・・よくぞコレを考え出し、
まとめ上げ、量産したかと思うと、感動すら覚えます。
ちなみに、当時M1ライフルをコピーして五式小銃を製作しようとした旧日本軍の開発陣は
私以上に感動(驚愕)したかも知れません・・・・・
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ストック左側には、ベルトに大砲が交差した造兵廠マークと、WRA GHDの検印が見えます。
WRA GHDの検印は、ウィンチェスター製の場合、シリアル 1.358.000 〜 2.655.982
までに打たれています。この銃は 1.624.491 ですので、つじつまは合っている訳です。
・・・・合わねえじゃん!と、思った貴方は鋭い!最初にウィンチェスターは50万丁と言いました
からね。言葉が足りませんでした。1.358.000〜2.655.982の総数の中に点在するWin・・・
って事です。シリアルは全部を通してある訳です。ややこしくてすみません・・・・
レシーバー上部に鎮座するリアサイト(笑)のエレベーション・ノブには、UP DOWN の文字と
BATTLE RANGEの文字と、三角印があります。バトルレンジ部分に合わせると、300ヤード
のセッティングになります。また、ツールでサイドのネジを緩めると、目盛の付いたノブだけが
フリーで動きます。ですから例えば100ヤードで、ド真中に命中する様にアジャストしたら、ネジを
緩めて、ノブを100目盛の位置に合致させ、元通りネジを締めます。こうする事で一定基準の
軍用弾薬を使用する限り、目盛通りの距離に命中するようになります。
例えば、兵が目標までの距離を500ヤードと判断したなら、ノブ目盛を500に合わせるだけで
確実にそのエリアに撃ち込める訳です。(最初の目測に誤りが無ければ)
各国歩兵銃の中で、リアサイトの設計に最も力を注いでいるのが米軍では無いでしょうか?
M16で一時的に簡素化されましたが、最近また立派に(笑)なりました。
ONE SHOT ONE KILL の精神は狙撃兵だけではありません。
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