両サイド全体

長い・・・・

銃剣を装着すると私より背が高くなり(165cm弱)嫉妬を感じます。長槍の様に使用したと言う話がありますが、
それも頷けますね。1800年代終わり頃の軍用ライフルはどれも長かったのですが、三八式はそれらより更に
数cm長かったのです。 バレル・レングスはチャンバー側のスレッド端から銃口まで約31インチですが、ライフ
リングの始まりから終わりまでは約28インチになります。ツイストはクリーニング・ロッドで測定した不正確な値
ですが、約8in/1転でした(ちなみに九九式は9in)。ですからブレットはバレルを離れるまでに約3.5回転する
ことになります。3.5回はともかく、ピッチとしてはやや急な部類か?ライフルリング自体はメトフォード・タイプで
すが、ちょっとポリゴナルに似た形状です。仕様は右回り4条ですが、初期型の三八式までは6条でした。

バレルがこれだけ細長いと、製造もさることながらべディングもかなり難しい物となります。フリー・フローの現代
銃とは違い、フォアエンド(ストック先端)にバレルが接触するタイプですから、フォアエンドが湿気や乾燥で強く
反ったりすると、モロに影響を受けたと思われます(私がこれまで射撃した31インチバレル有坂では、その様な
不具合のある銃はありませんでしたが)。一般に、「三八式は命中精度が良い」とされています。それはそれで
事実なのでしょうが、実際は当たり外れも激しかったと思います。べディングを含めた「性能の均一性」と言う点
では、やはり九九式の方が上と言えるでしょう。(改良型なので当然なのだが・・・)

上記の例外として、狙撃銃の用途などで選出された物の場合、三八式+6.5mm弾薬の方が、精度では勝る
筈です。6.5mm弾薬自体の性能が低伸性に優れており、またブレットがマズルを離れるまでの初期反動の
処理も容易だからです。話が横道に反れますが、当サイト武器庫の九七式狙撃銃は、100ヤードにて1MOA
以下、最小でクォーターインチを叩き出す恐ろしいグルーピングです。冷えた銃身からの数発は、レミントンM
700をビートする程の勢いです(バレルが熱を持つと少々悪化するが)。殺傷力と集弾性能と言うのは難しい
関係にありますから、両立するのは簡単ではありません。







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