今回新たに撮影しようと、射撃場に行ったのですが、あろう事か!RFP用の標的設備が撤去されて
一般シューター用になっていて唖然としました。・・・しかし、これは無理も無いのです。オリンピックの
射撃競技自体、アメリカではマイナーな存在で、ましてRFPなんて、この界隈では私しか撃つ人が
居ませんでしたから・・・。7年くらい前は、数人で集まって、州大会や全米選手権に向けて練習して
いたのです。それがいつの間にか、ひとり減り、ふたり減り・・・(涙) 射撃場のお情けで、私一人の
為に(マジで)今まで設備を残してもらっていたので、むしろ感謝しているくらいです。
この射撃場は、1984年のロス・オリンピックで、蒲池猛夫選手が金メダルを獲得した射撃場です。
・・・悲しいですが仕方ありません。
・・・と言う訳で、撮影出来ず、過去に練習用に撮ったビデオ・テープからキャプりました。土曜日の
仕事帰りに練習した映像なので作業服(笑)です。カメラは三脚固定のセルフ撮影で、標的操作は
「一人練習用」のリモコン(左手で操作する)を使っています。マイク号令も無しです。その他は試合と
変わりません。
追記
ビデオで自分を撮るのは、別に「ナル」ではなく、頭や上半身が動かないかをチェックする為です。

試合の場合、「アテンション!」の号令が掛かったら、先ず一旦、第1標的を狙い(そうしない選手も居るが)
静かに銃を下ろします。その間にもマイク号令でのカウントダウン「・・・5・4・3・2・1・スタート!」と言う声が
流れていますから、「・・・スタート!」の声までに写真の位置まで銃を下げます。間に合わないと反則です。
「スタート!」が掛かってから、3秒後に標的が回転、或いは標的に付属したグリーン・ランプが点灯します。
それを自ら確認し、自発的にスタートする訳です。「スタート!」の号令でスタートする訳ではありません。あく
までも、自分の反射神経を頼りに開始するのです。リアクション・タイムが重要なのは言うまでもありません。

「弾み」をつけるのは反則。
静止した状態からのゼロ発進です。エクソシストの女の子の様な勢いで跳ね起きます!
それと、この変なメガネですが、これは射撃専用メガネです。私は目が良いので、レンズは
不要なんですが、このレンズは強制的にフロント・サイトに焦点が合うようになっています。
但し、目隠し板も含めて嫌う人も多いです。使う使わないは、あくまでも個人の判断ですね。

ここで一旦減速しますが、「サイティングを確認して・・・」何てかったるい事はしません。スパッと上げます。
右腕以外は動いていない点に注目して下さい。ここまで来るにはかなりの練習が必要です。(褒めて!)

銃が標的に掛かり始めたら、サイティングを開始しますが、この時点で既にサイトの見出しが殆ど
完成していなければいけません。つまり、スタート前に第1標的を一旦狙った時の見出しが、腕を
下げて、再び持ち上げるまでの間、殆ど崩れていない訳です。これが最低条件です。写真の位置
まで持ち上げた段階で、慌ててフロント・サイトを探している様では、一から修行をやり直しです。
また、同時にトリガーの絞りも行います。RFPはトリガー・プルの制限が無いので、皆、軽くしますが
(私のは30gくらい)それでも、ジワジワと絞り込まなければガク引きになってしまいます。全速力で
動きながら繊細に絞り込む訳で、非常に難しいです。選手の中には、途中で暴発させてしまう人も
時々居ます(勿論その一発は0点)。8〜6秒射では、サイティング、トリガー、共に少しは時間的に
余裕がありますが、4秒射では「銃が持ち上がったと同時に発射」です。1秒遅れたら、恐らく5発は
まともには撃ち切れないでしょう。
ちなみに標的回転から初弾発射までの時間(リアクション・タイムも含む)は、8秒射で2.0〜2.2秒
6秒射で1.8〜2.0秒、4秒射で1.5〜1.8秒 くらいです。まあ、個人差がありますので一般的な
数字です。その後の4発を、凄まじく早く撃てる人ならば、この限りではありません・・・

初弾が上手く行っても、まだ安心は早い!横移動が待っています。
体育学校では、初弾と2発目しか実弾を使わない「しょにだん訓練」と言うのを良くやりました。
(2発目以降はイメージで行う)3・4・5発をスムーズに行うには、初弾と2発目、つまり縦運動
から横運動に切り換える瞬間が重要と言う事です。
初弾でも、その後の横移動でも、頭は絶対に単独で動かしません。左肩、頭、右肩、右腕
手首、銃 一直線に固定したまま移動させます。顔も真正面を向け、目の玉(黒目)は何時も
真ん中に置いてサイトを見ます。流し目では撃ちません。
って偉そうにウンチク垂れてますが、全て蒲池教官の教えからの受け売りです。えへへ・・・